2000.07.20 飯豊山(テント2泊・登山)


梅雨も明け、いよいよ夏山シーズン真っ盛り。
というわけで、我々は海の日を利用して、飯豊山に登ってきた。


ルートは、石転雪渓を登り、御西岳経由で飯豊本山に行き、最後はダイクラ尾根を下った。


本ルートの断面図。

《第1日目

飯豊山荘近くの駐車場を出て、林道を歩く。


いよいよ登山道を登る。


ようやっと、雪渓が見えてきた。
久しぶりの雪を前に少々興奮気味。


雪渓下部では所々、こんな大穴も。


石転びの出合付近。ひたすら雪渓が続く。
さすがは、飯豊の石転雪渓。この時期にこの残雪には驚いた。


雪渓を、アイゼンとピッケルで登るNaru。


ようやっと、小屋がはるか遠くに見えてきた。
稜線の鞍部に小さく小屋らしきものが写っている。


雪渓後半は結構急である。
この時は、気がつかなかったが、奥の沢(北俣沢?)方面から
かなり大きな落石があり、親子連れが巻き込まれ3人が
負傷する事故があったらしい。
我々はちょっと時間ずれで助かったが、やはり雪渓は怖い。

私Itoも、この落石事故の瞬間をはるか下から見ていた。
しかし、あまりに遠かったため誰かが滑り降りているように見え、
不謹慎にも、「あ、スキーヤーがいる!」と言っていた。


雪渓の右側の人だかりが落石事故の怪我人のいるところである。


危険地帯の雪渓を上り詰め、梅花皮小屋到着。
奥に見えるのは、北俣岳。
やはりかなりの混雑で、テントスペース確保に苦労した。

1日目 9:15飯豊山荘−12:00石転びの出合-14:45梅花皮小屋

《第2日目

二日目の朝。残念ながら辺り一面ガスの中。


出発してまもなくガスが晴れた。
北股岳を振り返る。鞍部に梅花皮小屋が見える。


目指す飯豊本山(左奥)。


ずっと雲の中だった大日岳も見えてきた。


至る所にこんな雪渓がある。さすが飯豊。


本山山頂到着。残念ながらガスの中。
この後、本山小屋に移動し本日の行動は終了。
まだ、11時前でさすがに一番乗りであった。

テントを張って、さて水でも確保するかと水場に行ってみると
なんと、雪渓の下で水場がない。
仕方がないので、雪渓の雪を集め午後は
ゆっくりお茶しながらのんびり、水作り。
(後で知ったが、本山直下で水が得られたらしい。)


夕方辺りを散歩していると、突如ガスが晴れた。
これは、山頂に行くしかないでしょう。
北股岳付近に沈む夕日。


貸切の山頂で、日の入りを迎える。

2日目 5:25梅花皮小屋−8:30/9:30御西小屋−10:20飯豊山本山−10:45本山小屋下

《第3日目

第3日目の朝。今朝は天気がよい。
今日は、悪名高いダイクラ尾根下りである。


歩き始めると、またもや辺り一面ガスの中。
稜線を歩いていると、ブロッケン現象が起きた。


ガスが晴れ、ダイクラ尾根が姿を見せた。
ピークのうち、どちらかが宝珠山。


小ピークをいくら超えても、ひたすら続くダイクラ尾根。

この後、雨が振り出した。


土砂降りの中、7時間かかってようやっと吊橋に到着。

後は、沢沿いの道そして林道をひたすら駐車場まで戻るのみ。
噂通りダイクラ尾根は、つらかった。

3日目 5:05本山小屋下−10:30休場の峰−12:00吊橋−12:50飯豊山荘

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